【熱すぎる】ジャンプ漫画家たちの名言11選が心にしみる!

出版社の売上の規模的には集英社も小学館も講談社も実はそんなに変わらないんですが、やはり「漫画」だけに特化すれば集英社が未だにトップオブトップに君臨してると評価して構わないはず。

この集英社の中でも優秀な漫画家を多く輩出してるのが「少年ジャンプ」。発行部数が何千万部という作品も数多く、それだけ面白い漫画を描いたマンガ家たちの思想や哲学は魅力的で参考になるのではないか。

そこで最近の手塚賞の審査を担当した少年ジャンプ系のマンガ家のコメントを見ると、総じて名言じみてた件。ってことで今回ドル漫では少年ジャンプ出身の漫画家たちの名言をまとめてみました。

これら名言の多くは常日頃少年ジャンプの漫画家が何を考えながら漫画を作ってるか、その頭の中を数々の名言から読み取れるため、特に将来マンガ家を目指す方にとって有用の名言ばかりのはず。

 

井上雄彦、浅田弘幸、手塚プロの名言

まずは第93回手塚賞の審査を担当したジャンプ系漫画家の名言から見たいと思います。画像だけ取り込んでそのまま放置して一年が経過してたので、具体的に何号に掲載されていたか忘れてしまったのはご愛嬌。

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最初は井上雄彦、浅田弘幸、手塚プロダクション。

井上雄彦といえばおすすめスポーツ漫画『SLAM DUNK』の作者。浅田弘幸はおすすめファンタジー漫画『テガミバチ』の作者。手塚治虫がジャンプ系で連載してたかは記憶にありませんが手塚賞だけに、ということ。

○井上雄彦の名言「無知の人がゴールまで突っ走るのが漫画の世界」

井上雄彦の漫画家志望に向けた人への名言。

見る前に飛びましょう。ジャンプはこういう絵柄でこういう主人公でないと、等の似非知識は漫画制作をあきらめる理由にはなっても、背中を押してくれることはありません。知識の人が足踏みをしている間に無知の人がゴールまで突っ走るのが漫画の世界です」。

自分もこのドル漫という漫画ブログ野球漫画の作り方というハウツー記事を書いたりしてますが、そういったことを読んで知識を得ることも重要だけれども、まずは実践あるのみという井上雄彦の格言。マンガ制作に限らず、スポーツにしてもまずは動かなきゃいけない。受験勉強にしても将棋やチェスにしても、ハウツーの知識だけ蓄えても実力は向上しない。

じゃあ『バガボンド』あたりの漫画作品をさっさと完結させてくれよと思ったりしますが、そこは華麗にスルーしましょう。

○浅田弘幸の名言「漫画家にライセンスはありません」

続いて浅田弘幸の漫画家志望に向けた人への名言。

漫画家にライセンスはありません。職業というより、生き方そのものです。一日24時間、他の事をしているときも漫画家を描く感性で日常を見つめてしまう。それが自然だという君は、本当の漫画家になるしかない」。

この名言もある意味、精神論の重要性を説いた名言ではありますが、「漫画家にライセンスはありません」という表現が良い。公務員に限らず、色んな職業に就職したい場合、意外と免許やライセンスが必要になってくる。でも漫画家には紙とペン、最近はパソコン・スマホさえあれば十分。

「とにかく怖気づかず漫画を描いてみようぜ」という励ましの名言であると考察しました。

○手塚プロ「自分のメッセージを世の中に届けたいならSNSなんかじゃない」

続いての手塚プロダクションの漫画家志望に向けた人への名言。

自分のメッセージを世の中に届けたいのなら、SNSなんかではなく、漫画を描いて手塚賞を応募しよう。審査員の目に留まったら、漫画家の道が拓けます。多くの読者をつかめれば、多くの共感が得られるのです」。

時代性を表した漫画家志望の方に向けた名言といったところ。いつの時代もメッセージを届けたいという人間は大勢いる。当然時代によって伝えるツールや手段が変わってくるけれども、漫画という手段の面白さ・有用性を教えてくれてる名言。

確かにオワコンのTwitterを筆頭に、SNSはゴミとカスがいっぱい集まって喚き散らしてるだけ。例えば、競技場の観客席に大勢集まって口々に会話・議論してるイメージ。騒音や喧騒があるだけで隣にいる人間の声すらまともに聞こえない。競技場の中ですらそんな状況のため、一歩外を出た人間には何のメッセージも伝わってない。

SNSで繰り広げられている会話や議論は、常識的に考えて未来に残されるものではない。現代の文明の利器の無意味さも問うてる名言ではないか。

尾田栄一郎、岸本斉史、鳥山明の名言

続いては少年ジャンプをまさに代表するおすすめバトル漫画を連載しているor過去に連載していた漫画家の名言を見たいと思います。

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具体的には『ONE PIECE』の尾田栄一郎、『NARUTO』の岸本斉史、『DRAGON BALL』の鳥山明。どの漫画作品も面白い漫画ランキングに入るような少年ジャンプが誇る王道バトル漫画ばかり。

○尾田栄一郎の名言「全部一つの方法で叶います」

まずは尾田栄一郎の漫画家志望に向けた人への名言。

何の為に漫画家になるのか。好きな絵を描いて暮らしたい。話作って暮らしていきたい。人を楽しませる仕事がしたい。有名人になりたい。お金持ちになりたい。コレら全部1つの方法で叶います。面白い漫画を描くこと。描き方は自分で考えて下さい」。

かなりゲスいド直球な内容ではあるものの、現実に即した良い意味で煽ってくれてる名言。

ONE PIECE』の尾田栄一郎がどれだけ儲けてるかは具体的に言って欲しい気がしますが、具体例こそ挙げませんが「漫画家は儲からない」と主張する漫画家も世の中には多い。それよりはここまで「漫画は儲かる」とハッキリ言い切ってくれた方が清々しい。

○岸本斉史の名言「主人公を好きになってしまったら読者は読んじゃいます」

続いては岸本斉史の漫画家志望に向けた人への名言。

なんだかんだでどんな漫画も主人公を好きになってしまったら読んじゃいます。どうやってキャラクターを好きになってもらうかは普段仲の良い友達のどこが好きなのか、なんでいつも一緒にいるのかを考えてみたらヒントになるかも」。

漫画の「核となる部分」を的確に表現した名言。少年ジャンプ系のマンガがとりわけ顕著ですが、結局、マンガの面白さは「主人公」にある。このキャラクター性がまずは重要という、まさに少年ジャンプ漫画家らしい名言。

特にスポーツ漫画などは無条件でキャラが増えがちですが、それでもいかに「主人公のみ」を際立たせるか。この工夫が必要になってくるんだと思います。それこそスポーツ漫画は意外に不得意な少年ジャンプの編集者に教えてあげたい名言。

○鳥山明の名言「少年ジャンプはじつにフェアな世界」

続いては鳥山明の漫画家志望に向けた人への名言。

応募作の中には、すでに担当者がついてる作家さんも多くいたりします。といって初めて応募するあなたも気後れすることはありません。おもしろければいいのです。少年ジャンプはじつにフェアな世界。僕の誇りでもあります」。

少年ジャンプ漫画家に関する名言記事らしい名言。鳥山明は少年ジャンプの第一線で活躍し続けた漫画家だからこそ説得力がある。ビビってないでさっさと応募してこいやオォォン、ってことだと思われます。

井上雄彦の名言「読者は描き手を求めて読み進めてる」

続いては今年2017年の第94回手塚賞の審査を担当したジャンプ系漫画家の名言を見たいと思います。先ほどと同じ少年ジャンプ系漫画家も審査してますが、まずは井上雄彦の名言から確認したいと思います。

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(少年ジャンプ40号)

作品には描き手その人が表れると言いますが、それは真実だと思います。読者は無意識の内に、『描き手はどんな人か?』の答えを求めて読み進めていると言えます。好きになりたいのです。そうでなければページをめくるのをやめて放り投げているでしょう。あなたはどんな人でしょうか。取り繕うのはさっさと諦めてチ○コ出して踊りましょう」。

井上雄彦らしいユーモアを交えながら、マンガ制作の重要さを説いてる名言。

先程の井上雄彦の名言も合わせて考えると、「小手先の技術やテクニックに走る」ことの不毛さを伝えてるのではないかとドル漫では考察。その割に井上雄彦の画力がハンパないのは気のせい。

そのため井上雄彦みたいな画力がすごい漫画家がそれ言っても説得力ねーよというツッコミは不要(笑)

加藤和恵の名言「我をなんとか人に伝えようともがく姿勢が大事」

続いては鳥山明の漫画家志望に向けた人への名言。少年ジャンプではないものの、ジャンプスクエアで『青のエクソシスト』を連載してる漫画家。先程の浅田弘幸枠って感じか。

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(少年ジャンプ40号)

個人的に新人さんに期待するものは、我をなんとか人に伝えようともがく姿勢です。我をただ押し付けられてもこちらに興味がなければささらないし、人目ばかり気にしても詰まらない。自分のやりたいものを見せつけたいものが、どうやったら関係ない他人に伝わるのか引きずり込めるのか、葛藤し尽くした作品を期待しております」。

やはり漫画家志望者は技術論よりも、まずは「努力する姿勢」があるかないか重要という名言。ただこの名言は既にプロ漫画家や、こういった審査に加わっているジャンプ漫画家にも通用する名言でありましょう。

手塚プロの名言「三角形のある構図は読む者に安定感を与える」

続いては手塚プロダクションの漫画家志望に向けた人への名言。

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(少年ジャンプ40号)

面白いアイデアやキャラクターの魅力を読者に伝えるには見やすく、分かりやすい表現を心がける必要があります。手塚治虫は見やすい画面作りのコツの一つとして次のように書いてます。画面を構成するものが三角形をしていると美しくまとまって見える。三角形のある構図は読む者に安定感を与える」。

手塚プロダクションの名言は、割りと実践的な内容。確かに画像のように様々な漫画で「三角形の構図」が多用されているような印象。

例えば何かをキャラクターが掲げるシーンなど、この三角形の構図は役立つかも。もっと厳密に分析すると、コマの隅っこに「空白部分や空間」を作ることでゴチャツキ感が解消されて、そのことが漫画の読みやすさ等につながっているのかも。

鳥山明の名言「作品作りで大切なのはコマのメリハリ」

続いては鳥山明の漫画家志望に向けた人への名言。少年ジャンプを代表するバトル漫画の『ドラゴンボール』の作者。

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(少年ジャンプ40号)

作品作りで大切にしていることと言えば、僕の場合は【コマのメリハリ】でしょうか。たとえば話し合いばかりが続くシーンなどでも、バストアップのコマばかりではなく、場所や人物の位置関係が再確認できるロングをコマを入れたり、ちょっとした重要なセリフだとアップにしたりして変化をつけて、退屈にならないように意識しています」。

まさにおっしゃる通りの名言。手塚賞の審査ということですが、現役の少年ジャンプ漫画家でも言える欠点や弱点。似たようなコマと構図の連続でセリフだけが続くシーンも意外と多い。プロ・アマ問わず、常に意識して取り組みたいことかなーと思います。

いくら少年ジャンプを代表するとはいえ、意外とテキトーに殴り合ったりしてるだけの単純なバトル漫画かと思いきや、意外と鳥山明本人はしっかり考えながら作っていた模様。強いて言えば、この名言に句点がなくメリハリがなくて読みづらいぐらいか。

尾田栄一郎の名言「人と違うことをしましょう」

最後は尾田栄一郎の漫画家志望に向けた人への名言。こちらも言わずと知れた少年ジャンプが誇る『ONE PIECE』の作者。ワンピースのあらすじストーリーまとめも執筆済みのであとで良かったら読んでみてどうぞ。

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(少年ジャンプ40号)

20年前、新人時代僕の漫画は『変わった絵だねー』と言われ続け、連載初期も『絵が嫌い』『変な絵だけど面白いね』。枕詞のように変わってると言われ続けました。そりゃそうでしょう。僕は周りとは違うことに命を賭けたのです。人と違うことをしましょう」。

確かに尾田栄一郎の絵は変わってるというか、華がない。自分も連載初期に少年ジャンプのアンケートはがきに「アル中みたいに線が震えてて気持ち悪い」と書いて送った気がします。当時から自分は毒舌(非常識)だった模様。ただ尾田栄一郎曰く、それは意図的。

最近の少年ジャンプだと『鬼滅の刃』が最たる例か。

変な特徴的な絵柄ではあるものの『鬼滅の刃』は少年ジャンプで人気。ジョジョの荒木飛呂彦の絵柄も相当パンチが効いてますが、敢えて一般受けする絵柄を狙っても少年ジャンプでは無意味。

少なくとも少年ジャンプでは「小手先のチョイスはまさに悪手」と教えてくれている名言。

少年ジャンプ連載作家の名言まとめ

以上、少年ジャンプ漫画家たちの名言一覧でした。

どの名言も少年ジャンプ漫画カタチは本音で語っており、胸に響く名言ばかりだったのではないか。マンガ制作において役立ちそうな実践的な名言も多く、非常に参考になるアドバイスも名言も多かった。是非今後のマンガ作りに活かしてください。

ちなみに少年ジャンプ系の名言記事には、他にも『BLEACH』の名言まとめ『ワンパンマン』の名言まとめなどもドル漫では執筆済み。少年サンデーだと『名探偵コナン』毛利小五郎の名言一覧もお暇つぶしに読んでみてください。

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